暈し染め

地色の一部をぼかして染める染色技法のひとつです。
生地が濡れているあいだに染液につけた刷毛を何回も擦り、色を濃から淡へ次第に変化していくように描く技法です。
色彩の移行にやわらぎを与え印象づける染色技法です。

市松ボカシ

市松模様は平安時代からの有職文様のひとつとして用いられ、もとは「霰(あられ)」または「石畳」の名称でした。江戸時代中期に歌舞伎役者の佐野川市松が舞台衣装の袴に愛用したことで大流行したことから「市松模様」の名称になったようです。


七色ボカシ

七色は「赤・橙・黄・緑・青・藍・紫」といった「虹色」を指します。
虹色には七福神信仰にふさわしく「雨の後の晴れ間に現れるのが『虹』」であることから七難去った後の「七福の象徴」としてさまざまな厄除けに取り入れられています。


段ボカシ

横方向に3色を直線で交互に染上げ、スッキリした印象の仕上がりになっています。


ヨロケボカシ

斜め取りの手綱模様を蛇行しているような曲線で表すことにより、柔らかな雰囲気をかもしだしています。