振袖小物
振袖は未婚女性が身に付ける衣装の中で最も格式が高い第一礼装となり、身頃と袖の縫い付け部分を少なくし「振り」と呼ばれる長い袖をもつ着物です。

歴史
江戸時代の女性は小袖という袖が短い着物をきていましたが、江戸時代中期ごろに小袖の袖丈が長くなっていったとされています。
その理由として江戸時代の踊り子が袖を振ることで感情を表し長い袖の方が舞台では綺麗に見えることや、「振る」という仕草が厄払いやお清めの意味合いがあったという事などが由来となっています。
成人式で振袖を着用する意味として「振る」という仕草には前述の厄を払う意味と同じく「身を清める」という意味合いも込められています。
また、現代でも使われている言葉の語源として、かつては異性に思いを伝える際に袖を振って感情表現をしていたことから異性を「振る」「振られる」といった言葉の語源にもなったとされています。
振袖に使用される代表的な柄
- 桜・・・・新しい門出、華やかな未来、豊かさを象徴
- 梅・・・・冬に耐えて咲くことから忍耐力、希望、再生、女性の品格と強さを表す
- 橘・・・・不老不死、永遠の繁栄、長寿の象徴
- 熨斗・・・長寿や人との繋がり、お祝い事を意味する
- 御所車・・富と華やかさ、幸せを象徴


